新たなテロワールの伝道師

新たなテロワールの伝道師

フランスブルゴーニュ名門ドメーヌの後継ぎとして2008年にドメーヌに参画したシャルル・ヴァン・カネット。

フランス国内はおろか世界的な超人気スターへと僅か数年で駆け上った。

かといってワインは派手な造りではなく、堅実な有機栽培を試み誰よりもテロワールの重要性を説いている。

ルロワやトラぺから影響を受けているが完全にビオディナミではなく独自の世界観の中邁進中。

Wine Stylesのブログ
ニュイ・サン・ジョルジュ・

1er・Cru・レ・ミュルジェ 2010

<アラン・ユドロ・ノエラ>

¥9,450(税込・750ml)

アランから孫のシャルル・ヴァン・カネットにワイン造りが受け継がれさらに評価を上げ続けている蔵元。

珠玉の畑群のテロワールの伝道師として名高い彼らの畑の大半は樹齢40年を超えるもの。

このミュルジェ赤ワインはニュイ村の北の区画でヴォーヌ・ロマネ側、早くから楽しめ厚みのあるエレガントな味わい。

只々美しい彼のワインをじっくり向き合いながら楽しみたい。

~造り手について~

リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、ヴォーヌ・ロマネ1級マルコンソール、シュショ、そしてボーモン……。

煌びやかなヴォーヌ・ロマネのクリマが揃う、ドメーヌ・アラン・ユドロ・ノエラ。

シャンボール・ミュジニーに生まれたアラン・ユドロが、妻のオディールとともにヴージョにドメーヌを構えたのが1964年。

そのオディールがヴォーヌ・ロマネの大ドメーヌ、シャルル・ノエラの孫娘で1978年に祖父の所有畑の4分の1を受け継いだ。

冒頭に連ねた珠玉のクリマは、この時、旧ドメーヌ・シャルル・ノエラからもたらされたものである。

したがって、このドメーヌの多くの畑は、後にシャルル・ノエラを買収したドメーヌ・ルロワの区画と隣接している。

今日、ドメーヌのワイン造りに携わるのは、孫のシャルル・ヴァン・カネット。アランとオディールの娘の子供で、1988年にランスで生まれた。

2006年に祖父からドメーヌを継ぐよう懇願され、ボーヌの醸造学校に入学。

2007年はジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌ・ジャン・ルイ・トラペで修業し、2008年にドメーヌ入りしている。

葡萄栽培はリュット・レゾネだが、トラペでの影響もあり、シャルル自身はビオディナミに関心を寄せる。

病気の多かった2007年に難しさを目の当たりにして決心を付けられずにいるものの、2011年は月のカレンダーに則って農作業を試みた。

醸造においては、祖父の時代は完全除梗だったが、2011年に一部、2012年には全クリマにおいて20%の全房醸造を行っている。

発酵槽は内側をコーティングした鉄製タンク、10度の温度で8日間の低温マセレーションを行い、その後、最高温度を33度に調整してのアルコール発酵、圧搾にはバスケットプレスを用い、0.8バールという低い気圧でやさしく搾る。

樽熟成期間は比較的短く平均14ヶ月。2011年は果実味を生かすため、11ヶ月と短めに切り上げた。
新樽の比率は村名で20%、1級30~50%、特級50~60%だ。

2005年から働く醸造長、ヴァンサン・ミュニエのサポートがあるとはいえ、まだ5年そこそこのキャリアで自分なりのスタイルを構築しつつあるシャルル。

適度な抽出、ほどよく抑えられたオークフレーバー、そして何より口の中にじわっと広がる旨味が飲み手の心を強く引きつける。

フランス本国での評価は非常に高く、とくに星付きレストランでは取り合いのドメーヌというのもじつに頷ける、いぶし銀のドメーヌである。

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