農薬散布の有無

農薬散布の有無

有機栽培の生産者達のカテゴリもいろいろあって論議を呼んでいますね。


農薬はもちろん、化学肥料や除草剤の他、酸化防止剤まで有機栽培の認証の有無にかかわってきています。


最終的に美味しいワインが出来れば良いですが、品質や保存のリスクも多いもの。


自身の問題であれば良いですが、伝播の強い新たな脅威の前でどうするかも問われているようです。


本人のみならず、周りの生産者、葡萄畑にも影響が出る問題で裁判になっています。

以下ニュースより、



葡萄の樹を枯らすバクテリアの病気に対して農薬をまくのを拒否して裁判になったフランス、ブルゴーニュのビオディナミ生産者エマニュエル・ジブロ氏の公判が4日、ディジョンの法廷で行われ、4月に下された有罪判決が却下された。


この病気はフレヴァセンス・ドレと呼ばれ、微生物によってブドウの葉が黄色から金色になって枯れる。


昨年6月にボーヌで発見され、地元の行政当局が農薬の散布を命じたが、ジブロ氏はコート・ド・ボーヌやオート・コート・ド・ニュイの畑の散布を拒否。


4月にディジョンの裁判所で、1000ユーロの罰金判決を受けて、半額が猶予されたが、上告していた。


この病気は明確な予防策がなく、農薬をまくのが最善の対策だった。

今回の訴訟は、ビオディナミや有機栽培の生産者が、病害に対して薬品を散布する義務があるかどうかが議論になった。


ボーヌに本拠を置くジブロはコート・ド・ボーヌ、オート・コート・ド・ニュイに畑を有し、1985年でドメーヌとしてデビューした。


父の代から有機栽培に取り組み、96年からビオディナミに取り組み、エコセールの認証も受けている。

ワインの世界のみならず、インフルエンザをはじめ薬剤に耐性をもったものが産まれたり、素早い伝染の変種のもの等とのいたちごっこが続いています。


それぞれの生産者の哲学は尊重したいものですが、重要な判断を迫られる場面がワインの世界でも増えていくかもしれませんね。


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