ボージョレ・ヌーヴォー解禁日から1週間ほどが経ちましたね
今年は、50年に1度の素晴らしい出来映えですとかペットボトル入りのものが出たりと今年もいろいろとボージョレ・ヌーヴォーは、話題を振りまいてくれました。
毎年、今年は出来がいいという話を耳にするという方も多いのではないでしょうか
当店ではあえて扱いませんでしたが、職業柄やはり試さないわけにはいきません。ということで、以前勤めていたお店の今年のボージョレ・ヌーヴォーを予約して買いました。
しかし、ただ飲むのはつまらないので、高評価だった2005年のボージョレ・ヌーヴォー(律儀にセラーにとっておきました)と飲み比べてみることにしました
右 Beaujolais Nouveau 2005
Dominique Laurent
左 Beaujolais Village Nouveau 2009
Dominique Laurent
ドミニク・ローランについて簡単に
もともと菓子職人でしたが、1989年にネゴシアンに転身。ニュイ・サン・ジョルジュに本拠地を置き、トロンセ産の高樹齢の木を用いて自らの工房で木樽を造るため、その樽はマジック・カスクと呼ばれたりしています。近年では、息子とドメーヌを開始し、2006年より初ヴィンテージをリリースさせるなど生産者としても目が離せません。
ボージョレ・ヌーヴォーは2003年より造り始めていますが、平均樹齢30年のガメイ種を用い、天然酵母で発酵させ、無調整、瓶詰め時に軽くフィルターをかけるだけなので、ヌーヴォーなのに澱が満載です!キュヴェ・スペシャルには、得意の木樽を使用します。
比べるのにわかりやすく上から撮ってみました相変わらず、写真がうまくとれません
もちろん右が2005年で、左が2009年です!
2005年は、全体にオレンジを帯びたガーネット色で、干しいちじく、ドライローズや紹興酒のようなアロマが広がり、熟成感十分。口に含むと、非常にまろやかな果実味にタンニンは完全に溶け込んでおり、柔らかい酸がゆっくりと後に続きます。まさに飲み頃ピーク
一方、2009年は、黒みを帯びた濃い紫色にフレッシュプラムのアロマがムンムンと立ち上ります。濃厚かつ柔らかい果実味がボリュームたっぷりに広がります。酸
も低めで柔らかく、果実味とのバランスをうまくとってくれます。
合わせたのは、牧家のヴァシュラン・グランダルブルというチーズです。
フランスのヴァシュラン・モンドールを原型にして、北海道・大樹町の新鮮な生乳を使い、1ヶ月半熟成させたものと説明書きにありました。
フランスのモンドールはモミの木で巻いてありますが、こちらはそうではなかったので、とてもクリーミーで、塩味もそんなに強くなく、食べやすいかと思います。
もちろんワインとの相性もよかったです
日本でも完全に解禁日が定着してきて、普段ワインを飲まない方でも楽しむボージョレ・ヌーヴォーですが、たまには、こんな風に飲んでみるのも面白いかなと改めて思ってしまいました
今年のも数年後に同じように楽しむのもいいかもしれないですねtana
P.S.小田嶋店長、岡本さん親切にしていただきありがとうございました!
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