フランス、南西地方のマディランはタンニンの語源でもある、タナから重厚でタニック、厚みあるワインを産みだします。
トム・クルーズが自家用ジェットで買いに来るモンティスなど(ちょっと高くなってしまいました)で有名となったアペラシオンですが良いワインがたくさん生まれています。
強いワインだけに飲み頃が難しいキュヴェが多いのですが、スタンダードキュヴェだと価格も抑えめで早めに開けて美味しいものも。
ワイン・スタイルズで人気の一本もヴィンテージが変わり更にレベルアップしました
¥2,205(税込・750ml)
このワインはタナ90%にカベルネ・ソーヴィニョン10%を使用した赤ワインでトップキュヴェ、シャトー・ダイディのセカンドワイン。
カシスリキュールやブラックカラント、コーヒーなどの濃縮した香りの甘美な一本。
豊かなタンニンが体躯を引き締め見事にバランスの良い味わいに仕上がっています。
寒い日にも飲み応えがある一本で乾杯して下さい。
【ピエール・ラプラスについて】
ラプラス家はA.O.C.マディランとして初めてワインのボトリングと販売を行った生産者です。
それ以前にこの地域で生産されていたワインは全て、下位カテゴリー(今日でいうIGP)のワインとブレンドされていました。
1930年代後半、ほとんどの生産者がトウモロコシの混作・複合型(ポリカルチャー)から単一栽培(モノカルチャー)に切り替えていく中、ラプラス家はマディランからワイン畑が消えてしまわないよう、その流れに反して品質重視のワイン造りへと動き出しました。
先々代フレデリック・ラプラス氏は、A.O.C.マディラン取得(1948年)にも尽力したマディランのパイオニア的存在です。
その後、1960年代に跡を継いだ息子ピエール氏が区画整理と醸造技術の改良を推し進め、現在に至るワイナリーの基礎を築きました。
今日でもラプラス家はこの地域では先駆者として、高品質ワインの生産者として、そして何よりも、友好的で心の広いワイナリーとして非常に高く評価されています。
現オーナー、フランソワ・ラプラス氏は独学でこれまでやってきました。
若い頃に経営を学び、地元の銀行で数年働いた後、実家のワイナリーへ戻ってきました。
彼は新しいワインを世界中から発見しようと常に好奇心をもっています。
又、タナとマディラン地域の、ワイン界での輝かしい未来を確信しています。
ラプラスにとっての目標は、マディラン地域とタナの個性を伴った魅力的なワインを生産すること。
それぞれのワインはそれぞれのカテゴリー内で優秀であるべきで、他のワインと比べて劣ったものを造るべきではないと考えています。
完全に有機栽培をしないのは、ベト病が発生した場合、完全有機栽培では農薬を使うことが禁止されているため、病気に対応できなくなるから。
マディランの土地は非常に暖かく湿気も多いため、ベド病が発生する危険がとても高く、そのための準備が必要なのです。
環境に配慮し、それぞれのテロワールの個性を尊重すること。栽培家によるブドウへの干渉は全て自然の法則に則り、化学的な手法には頼りません。
除草剤、農薬、ボトリティスに対する抗生剤などはこれまでに一切使用たことがありません。(土壌のバランスを保つためにオーガニック肥料を使用することはあります。)
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