色んなセミナーや試飲会は出来る限り参加しているようにしているのですが、そこで取ったメモなどが山積みになっているので、(サボっているわけではないんですけど)たまには、その中から1つ選んでレポートすることにします
さて、このセミナーでお会いしたのは、タイトル通り、シャトー・ド・ボーカステルの5代目当主トマ・ペラン氏です。
あまりに有名なワイナリーなので、御存じの方も多いかと思いますが、
歴史の話から始まったので、簡単に書いておきます。
遡ると随分昔の14世紀になってしまうので、現在トップキュヴェのワイン名にもなっているジャック・ペラン氏に繋がるところから始めます。
フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)で被害を受けた畑を1909年、オリーヴ栽培者だったトラミエ家がこの畑を購入しました。
ピエール・トラミエ氏の娘婿で、化学者だったピエール・ペラン氏が1915年~25年にかけて畑を生き返らせようと再度植樹を行いました。
そして、その息子であるジャック・ペラン氏は、意思と哲学を受け継ぐ野と同時に、白ブドウのルーサンヌ、黒ブドウのムールヴェードルに着目しました。
シャトーヌフ・デュ・パプでは13種類の葡萄品種が認められていますが、13種類を栽培しているのはたったの3つのドメーヌしかありません。シャトー・ド・ボーカステルはそのうちの1つです。
そして、どのようにすれば畑を健康な状態に保てるかということを考えた末、行きついたのがナチュラルにする=ビオロジック栽培をするということでした。そうして、1956年より、ビオロジック栽培を開始し、現在では、所有する全ての畑で採用し、2000年からは、エコセールを取得しました。
こんな風に書くと簡単ですが、この地域では300日が快晴日で年間の雨量は600mmそして、獰猛で冷たい季節風のミストラルが吹いたりと気候条件も厳しい中、有機栽培を実践するのは本当に難しいことです。
ただし、このドメーヌでは、"ガレ"という石が地面から1.5mに広がっている為、水はけもよく、太陽の熱も上手く吸収するという利点もあります。(写真の下に写っている石がそれです)
この哲学とメソッドは、ジャック・ペラン氏の息子のジャン=ピエール、フランソワに継承され、ジャン=ピエールの息子で今回お会いしたトマ氏にもしっかり受け継がれているのです。
それから、この日試飲する2007年ビンテージの話に移りました。
2007年は4月にうどんこ病が発生。
7月は乾燥していたけれど、2006年ほどの暑さがなく、夏の気温は2006年より3~5℃下回りました。
8月は冷涼でしたが、月末に暑さが戻ったとのこと。9月は風が強い日もあったけれど、雨が少なかったので、
通常より少し早めに白ブドウから収穫を開始したそうです。
そんな話の後は、テイスティングです
つづく・・・
tana
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