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先週末に行われましたワイン・スタイルズのマリアージュテイスティングでしたが、皆様のご来店誠にありがとうございました
さて今回のワインですが以前ブログでもご紹介していた通りのこちら。
Cotes du Rhone 1999
“Coudoulet de Beaucastel Rouge”
<Chateau de Beaucastel>
御存知、フランスはローヌ地方の名家ペラン家が所有するシャトー・ド・ボーカステル。
30年間も有機栽培に心力を注いだ結果、深い根を張った葡萄樹から深遠なワイン達を産出しています。
この蔵元のシャトーヌフ・デュ・パプと向かい側の30haの区画(土壌はソックリ!)からのコート・デュローヌの10年ものです。
グルナッシュ30%、ムールヴェードル30%にシラーとサンソーが各20%ずつブレンド。
色調は健全でエッジにオレンジの照り、ややガーネット寄りの赤味が浮き出てきており程良い熟成が感じ取れる。中心は深い赤が残り、まだ熟成を期待できそう。
開けたては少し閉じ気味だが温度を17度にしゆっくり時間共に熟したレッドチェリーやイチジクなどのドライフルーツとシナモン、リコリス、タイムのスパイス香が甘混ざり合い昇ってくる。徐々にココアやタバコも出てきて複雑な甘美さが魅力的。
酸も綺麗に乗っており未だに若さとエレガントさを保っている。タンニンは非常に細かく収斂性は全く感じられない。アルコールのボリューム感もありしっかりとしたコクと余韻の長い旨味が楽しめる。
この蔵元のシャトー・ヌフ・デュ・パプと同様、クードレはムールヴェードルの割合が高くしっかりとしたエキスと酸化への耐性が強くこのスタイルが出来るのでしょう。クードレの畑はムールヴェードル栽培の北限との事ですのでより上質でエレガントなものとなっているようです。
合わせたのは手造りの焼き豚(甘味のあるタレ)、クリームチーズを練りこんだカレンズ入りのパン。そしてほんのり甘いミルクパンです。
肉やパンの香ばしさは勿論、スパイシーな甘いタレ、ドライフルーツのカレンズとも調和、チーズが依り膨らみを与え思わず顔が緩みます。
油や口中の余韻を「切る」合わせは真意のマリアージュではありません。相乗効果でワイン・食材がそれぞれ単体で食すよりもより美味しく感じられたり、新たな味わいが産まれてこそと思います。
そういった意味に加え、本当に合うものを見つけ出す難しさも正に実際の結婚(マリアージュ)と一緒ですね。
今回のクードレだとグリルしたお肉(ジビエも可)やスパイスを利かせた中華などが王道なので、一般的な料理ですとタレの焼き鳥などは面白いと思います。
これからもワイン・スタイルズでは、なるべくご家庭でお試しできるようなもの、スーパーのお惣菜など普段の食事とのマリアージュを考えてご提供して行きたいと思います
次回のマリアージュテイスティングもお楽しみに~(・ε・)
Oga
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