つい先日、「フレンチ・パラドックス」を提唱したフランスの科学者セルジュ・ルノー氏(85)がボルドー・メドックで亡くなりました。
ルノー氏は1991年に出演した米CBSニュース情報番組「60 ミニッツ」で、フランス人が脂肪の多い食事をしているのに、米国人より心臓疾患が少ないのは、赤ワインをよく飲むからという説を主張しました。
この番組によって、米国で赤ワインブームが起き、ワインやアルコールと健康が関連する研究調査が加速したのです。
カナダとフランスの流れを汲むルノー氏はボルドーで育ち、祖父はアントル・ドゥ・メールに畑を所有していたそうです。
彼はフランスの国立健康医療研究所などで働き、食事とワインの関係などを研究します。
80年代の米国はワインブームが広まる中で、白ワインの人気が強かったが、番組放送の翌年には赤ワインの消費が大幅に増えました。
「フレンチ・パラドックス」には、単純すぎて、食生活全体を考慮すべきなどの指摘もあるが、適量のワインは健康に良いとする考えが広まるきっかけにもなったのです。
ルノー氏は2003年に引退したが、現地紙「シュド・ウエスト」などで持説を展開しワイン普及の貢献によって、レジヨン・ドヌール勲章も受勲しています。
日本のワインブームにも一役かった彼の功績は大きいですよね。
赤ワインは豊富なポリフェノールを含むことで知られ、老化防止や生活習慣病によいと言われています。
赤ワインほどではありませんが、白ワインにもポリフェノールが含まれています。
ですので、赤ワインが苦手な人や、白ワインの方が合うお料理のときに、無理に赤ワインを飲む必要はないのです。
更に白ワインには腸内細菌のバランスを整える効果があり、それがエイジングケアにつながります。
人は腸内細菌によって、ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ナイアシン、ビタミンKなどを作っています。
また腸内細菌には、ミネラルの吸収をよくするはたらきや、便秘を防ぐはたらきがあります。
殺菌力も強く、食中毒予防効果もあるので、ぜひ白ワインも食卓に仲間入りさせてみてください。
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