プラスチック製のものが使われ始めています…

プラスチック製のものが使われ始めています…

ぶどうワイン畑ではプラスチック製の入れ物は頻繁に使用されます。

豊作の葡萄収穫の課題の一つに、収穫された葡萄が醸造所での醗酵タンク不足で無駄に葡萄が処分された例が多々あります。

大型ワイナリーや老舗で実績を持つワイナリーでは醗酵タンクのスペース不足は想定範囲内で上手に対応をできます、中小規模で比較的新しいワイナリーはそううまく対応できません。

事前に豊作で早い収穫時期を予想していた生産者はタンクの発注を行なったり、またはカスタム・クラッシュ(醸造・熟成スペース、機材、サービスなどを専門に貸し出す業者)でのスペース確保を行えますが資金の面で苦しくなります。

大型のワイナリーや老舗ワイナリーは実績があるのでこのようの機材やスペース予約をするために必要な資金は様々な金融機関と通じて比較的に楽に調達できるが、自転車操業や実績がないワイナリーにとっては資金調達はそう容易ではありません。

最近、このような事態に対する対応策として注目と注意を集めているのがプラスチック製の醗酵・醸造タンク。

ワイン自体への価格への影響もあり安く買えるようになりますが…

日本でも少し前にプラスチック製の入れ物などはビスフェノールAが含まれており、成人には特に害を与えないが、幼児には好ましくないことから、ビスフェノールAが含まれプラスチック製で食品が触れるものは極力廃止する動きがあったが、ワイン産業の場合、木製、ステンレス製、コンクリート製などと共にプラスチック製の醗酵・熟成タンクは存在し、コスト面では木製やステンレス製の約半分、また製造期間は短く、発注してから納品されるまで要する時間は他品と比較して1/10とも言われています。

良いところづくしに見えるが、ビスフェノールA(海外ではBPAと呼ぶ)からの害を含めて、イメージ面では他品と比較して劣ってしまいます。

実際のところプラスチック製の入れ物は普通にワイナリーで活用されます。

ただし、ビスフェノールAが含まれていないプラスチックであることと長期的な工程は基本的にはプラスチック製のタンクでの入れ物で行なうのが常識。

畑で収穫された葡萄はプラスチック製のカゴに入れられ、品種仕分けも大きなプラスチック製の入れ物で行なわれます。

圧搾までの工程まではプラスチック製の入れ物は大いに活用されており、短期間で済む醗酵や特に味わいに工夫をする必要がないワインの場合には、プラスチック製の入れ物を活用し、その後の長期醗酵や二次醗酵などからは木製やステンレス製の樽やタンクなどに移すワイナリーも多いのです。

アメリカのジョージア州アトランタ市に拠点を構えるプラスチック製のタンクを製造するFlextank社はここ数年タンクの注文数は20%増えていると説明しています。

多くの顧客は匿名のままだが、プラスチック製のタンクで醗酵・醸造を行なうことを公表しているワイナリーも出てきました。

そして長期的な醸造や熟成でもプラスチック製のものを使うワイナリーも増えてきているようです。

更には最近流行のコンクリート製だった卵型発酵熟成タンクもプラスチックのものがもう出てき始めました!!

Wine Stylesのブログ

まだまだイメージ面で違和感があるのでプラスチック製の使用を公表していないワイナリーも多いが、とにかく今後はビジネス面を考慮してプラスチック製をもっと取り入れることも予測されます。

消費者側の希望としては、値段が安くなるのは大歓迎なんですが、どれが木製、ステンレス製、コンクリート製またはプラスチック製のタンクで造られたのかが公表してもらいたいですね。

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