以前もワイン業界における中国のパワーについて触れましたが、弊害もあるようです。
先日のニュースで中国・上海の警察当局は、高級ワイン偽造団を摘発し、シャトー・マルゴーやラフィット・ロートシルトの偽造品4000本以上を押収したと発表したそうです。
地元報道などによると、当局が押収したのは、マルゴー684本とラフィット4000本の偽造品で、1000万元(約1億2300万円)相当。
精巧な偽造品ではなく、有名シャトーの名前を使っただけのボトルだが、商標法違反。
ラベル、キャップシール、木箱も押収したようです。
逮捕された偽造団は6人で、河北省や山東省のワインを、山東省、広東省、上海などの施設で詰めワインは広く流通させ、原価80元(約990円)のボトルを6000~7000元(約7万4000~8万6000円)で販売していたみたいですね。
この偽造ワインというのは昔からありますが、以前は瓶は本物で中身を入れ替えたり、ラベルを精巧に作っていたものでしたが、最近のものは、ワインを知っている人から見たら笑ってしまうほどのチープなものがあるみたいですね。
それでも高いお金を出して買ってしまうんですね、経済バブルはすごい
そして、最近テレビや新聞のトップニュースにもなった、ブルゴーニュのシャトー・ド・ジュブレ・シャンベルタンが、マカオのカジノ業界の大物に今年初め、前代未聞の800万ユーロ(約7億8700万円)で買収された事柄。
12世紀からの歴史を持つ、クリュニー修道会が築いたシャトーと畑は、昨年から売りに出されており、ジュブレ・シャンベルタンの生産者委員会が、ビジター・センターにしようと、市場価格を上回る500万ユーロでの買収を持ちかけたが、オーナーのマッソン家は700万~800万ユーロでの取引を望んだそうで、マカオのカジノのオーナーとセリになったみたいなのですが生産者委員会は負けました。
購入したマカオの実業家の名前は明らかになっていません。
買収の事実を確認した委員会会長のジャン・ミシェル・ギヨンは、ブルゴーニュの歴史的なワイナリーが、次々と外国人に買収される事態を危惧しています。
フランス国内でも反発が多く出ています。
ジュブレ・シャンベルタンのモームも最近、カナダのワイナリーに売却されたばかり。
中国のワイナリー購入はボルドーが中心だったが、外国人の参入が少なかったブルゴーニュに拡大しそうですね。
但し、こちらは、そのジュヴレの生産は近隣の造り手のドメーヌ・ルソーにワイン生産を委託したそうなので再び地元生産者の手で高品質ワインが造られることになります。
しかも、その委託された生産者の方がレベルの高いことも考えるとその土地のポテンシャルをより引き出せることになり以前よりも高品質のワインが造られる可能性も広がります。
日本もかつて、サントリーがシャトー・ラグランジュを購入し、立て直した実績があります。
一過性のブームだけではなく、その国の文化として外国も貢献できれば良いですね。
今後、要注目ですね
Oga
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