今年は酷暑のイタリアらしいですが、日本もまだまだ暑いですね。
今日のおすすめワインはそのイタリア。
ナポリ擁するカンパーニャ州の赤ワインにその一本はありました。
Ogaが好きな品種であるアリアニコはカンパーニャとバジリカータ州でメインに生産され、比較的お高いものが多いのですが、その中でもコストパフォーマンスに優れた秀逸な一本をご紹介いたします。
南の王と称されるタウラジの血筋を引く素晴らしい一本です。
カンパーニャ州の内陸部に広がる丘陵地帯イルピニアは、タウラジ、フィアーノ・ディ・アヴェリーノ、グレコ・ディ・トゥーフォという3つのDOCGを抱えるワイン造りの中心地域である。
この地のポテンシャルを世界に知らしめた先駆的存在、フェウディ・ディ・サングレゴリオの設立者の一人であるマリオ・エルコリーノは、同醸造所で醸造責任者を務めつつ、自らのアイデアを表現できる新たな場所を探索。
アブルッツォのファルネーゼが興した数々の共同プロジェクトにもエノロゴとして参加していた彼は、理想の土地を求めてイタリア各地のブドウを試食していたが、故郷のイルピニアを旅行中に口にしたブドウの香り高さに衝撃を受け、この地で受け継がれてきた土着ブドウから頂点のワインを生み出そうと決意。
弟のルチアーノとともにサン・グレゴリオから独立し、2003年にヴィノジアを設立した。
今や、サン・グレゴリオやマストロベラルディーノと並ぶカンパーニャを代表する造り手にまで成長しています。
醸造過程において彼らが最も重要視するのは、ブドウの果実味をワインの中に完全に移し、果実味の中にそれぞれのブドウの特徴、ひいてはそのブドウが育ったテロワールを表現すること。
土着品種の個性と現代的な感性が見事に融合したワインは非常にクリーンで美しい。
このワインは秋風を受けて完熟したアリアニコを用いたもので凝縮感ある薫り高く飲み応えのある味わい。
ブラックベリーやプラムのリキュールのような果実味ときめ細やかなタンニンが溶け込み酸とのバランスも良いエレガントさも感じさせる使い勝手の良い一本。
Ogaは濃厚なワインでもエレガンスを感じさせられるワインがこの価格帯にもたくさん出てきたことを嬉しく感じています。
Oga
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